第14回研究大会

開催日時:令和4年2月28日(月)
開催場所:ZOOMによるオンライン開催

 2022(令和4)年2月28日(月)に、日本女子大学を主催校として日本児童養護実践学会第14回研究大会を開催いたしました。日本女子大学は2年前も主催校として大会運営を行うはずでしたが、新型コロナウィルスの世界的広がりを受け、開催を中止いたしました。当時はリモートでの開催について準備が整っておりませんでしたが、この2年間の社会の急速な変化の中で、オンライン形式による今回の開催が可能となりました。参加申し込みは179名ありましたが、関東だけでなく、全国からご参加いただきました。
 本大会ではテーマを「社会的養護実践における新たな家庭支援」としました。社会的養護実践に求められる役割が大きく変化する中で、子どもたちの家庭を支えること、子どもたちに安全で安心できる家庭を提供することは、社会的養護実践を担う者にとって重要な使命となっています。また、施設でのケアにおいて家庭を意識した取り組みはこれまで通り重要です。こうした考えから、基調講演は法政大学現代福祉学部教授の岩田美香先生に「社会的養護における家庭的・家族支援を考える」というテーマでお話いただきました。全国の児童自立支援施設の子どもたちと職員を対象とした調査について、詳細にお話いただきました。特に施設における家庭的ケアの具体的な内容や、職員のジェンダーに関する価値が与える影響などについての考察は、社会的養護実践を担う方々にとって、とても示唆に富むものでした。
 分科会では4つの分科会で25組の報告がなされました。施設職員の方々の発表が多かったこともあり、どの発表も具体的で現場の取り組みに根ざした、現場の息遣いが感じられるようなものでした。社会的養護の現場は、個人情報の保護や愛着形成の観点から、ともすると閉鎖的になりがちで、実践が共有されることが困難な場であるため、こうした機会にそれぞれの施設の取り組みが共有されることは、社会的意義の大きな事柄であると考えます。
 なお、基調講演、分科会における接続等において不具合が見られました。ご迷惑をおかけした皆様には心よりお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。
 大会開催に際しましては厚生労働省をはじめ、公益財団法人原田積善会様、公益財団法人資生堂社会福祉事業財団様、社会福祉法人朝日新聞厚生文化事業団様、社会福祉法人テレビ朝日福祉文化事業団様、社会福祉法人全国社会福祉協議会 全国児童養護施設協議会様、社会福祉法人東京都共同募金会様、社会福祉法人東京都社会福祉協議会様、社会福祉法人東京都社会福祉協議会児童部会様、福祉新聞社様よりご支援をいただきました。厚くお礼申し上げます。オンラインでの実施に当たっては、事務局であるシムウェルマン株式会社の方々にご協力いただきました。ありがとうございました。


講演


テーマ 「社会的養護における家庭的・家族支援を考える」

分科会研究発表


〜第一分科会〜
テーマ:「社会的養護実践における家庭支援/心理治療」



〜第二分科会〜
テーマ:「社会的養護実践における生活支援1」



〜第三分科会〜
テーマ:「社会的養護実践における生活支援2」






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