第1回研究大会

開催日時:平成21年2月14日(土) 13:00〜16:30
開催場所:昭和女子大学 本部館 大会議室

パネルディスカッション


テーマ 「子どもの未来と児童養護実践」
〜子どもの未来のために、児童養護に何が求められるか〜
コーディネーター
社会福祉法人至誠学舎立川 理事長 橋 利一 氏
パネラー
児童養護施設 若草園 園長 沓野 一誠 氏
フランシスコの町 ファミリーソーシャルワーカー 坂井 勉 氏
白梅短期大学 教授 中山 正雄 氏
研究大会

会長

沓野先生
  • 1 児童養護施設の現状と求められてること
  • 2 現代の社会的養護の改善課題
  • 3 家庭養護、規模の小規模化を推進するために
  • 4 被措置児童虐待のガイドラインを受け止めるために
  • 5 施設養護の人材確保とその養成について


  • 「子どもの未来と児童養護実践」
    〜子どもの未来のために、児童養護に何が求められるか〜
    坂井先生
  • 1 はじめに
  • ファミリーソーシャルワークが児童福祉の未来をかえる
  • 2 社会的養護に対する施設の役割
  • 社会的養護に関わる施設や里親そして機関により求められるものは違うが、それぞれが連携し合うことにより役割を果たしていく必要がある。

    ・措置施設型
    ・里親型
    ・契約型
  • 3 施設養護の到達点は
  • 時代により求められているものは変わってくる。ニーズにいかに対応し答えていくかが求められる。

    ・虐待対応
    ・自立支援
    ・経済的問題対応
    ・家庭養育支援
    ・地域支援
  • 4 施設養護の課題
  • 保育士養成校や福祉系大学等の学校における教育の場と、実践現場との協力(相互交流)により、今必要な技術や知識を持った職員を養成していくことが必要。また、新しい技術や理論を作っていかなくてはならない。

    ・マンパワー
    ・対象児童への適切な支援
  • 5 これからの実践のあり方
  • 何流、何派、何学会ではなく今必要なものを使っていく、無ければ作って(創造)いかなくてはならない。


    パネルディスカッション 「子どもの未来と児童養護実践」
    中山先生
  • 1 誰のための児童養護か
  • 施設内虐待の防止が児童福祉法に明記されました。施設の職員になるものの中に施設内虐待を行うことを目的に職員となった者がどれだけいるのでしょうか。 施し的な福祉の問題とも言われて、福祉の考え方が大きく変更されてきている中で、現実に起きている施設内虐待をどう捉えたらよいのでしょうか。   「福祉とは何か」という命題に、様々な議論がありました。学生の頃、孝橋理論で苦い経験があります。孝橋の政策論は、「福祉は、資本主義社会において体制を維持するために必要なもの」という理解ですが、今の児童養護施設はどうなのでしょうか。 体制の側に立ち、体制を維持する側からの福祉としての児童養護実践ならば、施設内虐待はまだまだ発生するのではないでしょうか。 児童養護施設の真の役割は何なのかがこれから問われてくると思います。 社会の矛盾が最も先鋭化して現れる現場のひとつが児童養護施設だと思います。矛盾として現れた現実を薄める立場でこの仕事に関わるのか、矛盾をなくしていくために関わるのか、この立場が子どもの権利の認識や権利意識の問題を生んでいるのではないかと思われてなりません。  
  • 2 適切な子ども生活集団と職員の配置についてのエビデンスは
  • 私自身、1981年に家族でグループホームを実践しました。当時は国内に数箇所しかありませんでした。今、東京都だけでも90箇所になろうとし、全国では300箇所に、そして、小規模グループケアは国の方針にも上げられている。しかし、実践の場でその効果をどれだけ科学的に証明できているのかについては疑問です。 児童養護実践学会は、このエビデンスを明確にして児童養護の充実を提言することが必要です。私は、まずこれに取り組むことをこの学会の最重要課題にすべきと考えています。 ご承知のとおり、東京都は「専門機能強化施設」として、8人以下の生活グループに職員の増配置を予算化しました。これは歓迎すべきことですが、それにどれだけ応えて成果をあげられるのかが問われてきます。
  • 3 施設が不要となる取り組みに全力をあげる
  • 施設の機能は地域の子育て家庭の状況によって変化するものでなければならないと思います。施設が不要となる・・・全ての子どもが本来の家庭で生活できる状況を作る取り組みにおける施設の役割を明確にしていくことが必要です。 家庭関係調整や地域支援をどの様にして、児童養護施設の本来業務として充実していくのかも大事です。
  • 4 職人技からみんなでできる養護実践へ
  • 経験があり、力があるからできる養護実践のみではなく、みんなでできる養護実践にしていく必要があります。 個人の専門力に頼らない、集団の専門力を高めるためには何が必要かを考え、築くことが大事です。
  • 5 措置制度と利用制度をどう考えるのか
  • 社会福祉の制度は、利用制度へと大きく動いてきています。 未来の児童養護施設の制度を考えていくことは避けられない課題です。








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