開催場所:基調講演 昭和女子大学 80年館6階 オーロラホール
分科会 昭和女子大学 80年館5階 各教室
第3回日本児童養護実践学会研究大会が、「実践が生み出す子どもの未来」を大会テーマに
2011年2月12日(土)と13日(日)の二日間にわたって東京世田谷にある昭和女子大学を会場に開催されました。
初日は総会終了後、本会会員でもある日本ソーシャルワーカー協会常任理事の岩崎浩三氏が
「世界の児童養護」と題して記念講演を行ないました。
はじめに2009年12月の第65回国連総会決議の「国連児童の代替養護ガイドライン」を示し
岩崎氏が訪問したアルゼンチン、中国、インドなど10カ国の児童養護の現状を写真と概要を
パワーポイントで示しながら解説すると共に、児童養護に関する各種の国際比較データーについての説明があり
世界の児童養護に関するリアルな情報に接し大きく視野が広げられる講演でした。
その後の意見交換会では参加した方々の自己紹介もあり和やかに交流が行われました。
二日目は、午前に「児童養護実践」「子ども家庭支援」「施設の運営管理」「現場の実践を語る」の4分科会で
12人の方々がそれぞれ大変興味深い発表をされました。
午後は全体会として大阪市立大学准教授岩間伸之氏の基調講演「実践を言葉で説明する力」があり
それを受けてシンポジウム「私達の実践をどのように説明しているか」を行ないました。
シンポジストとして児童養護施設同仁学院副施設長強瀬順子氏、自立援助ホームあすなろ荘ホーム長恒松大輔氏
助言者に岩間伸之氏(前出)、コーディネーターはルーテル学院大学教授加藤純氏がそれぞれ務め
具体的な実践の状況を紹介しながら議論が進められました。
養護のいとなみを構造化し、どのように捉えどのように関わっていくか、実践と介入、結果と解釈
どうしてこうしたか等、日ごろの実践をどのように意味づけし、評価し理論化していくか
という私達が実践を説明する上での課題が明確化されるとともに、子どもを代弁することや
次の世代につなげていくために説明する力の大切さを改めて考える機会となりました。
今回の参加者総数は、85名でした。
第4回の大会は、2012年2月18日(土)に東京小平市にある白梅学園大学で開催を計画しています。
次回も児童養護の実践者を中心に関係機関や研究者の方々の幅広い発表を期待しております。
第3回大会委員長 橋久雄
- テーマ 「実践を言葉で説明する力」 − 理論と実践の好循環を目指して−
基調講演
大阪市立大学大学院生活科学研究科 准教授 岩間 伸之 先生
- テーマ「私たちは実践をどのように説明しているか」
シンポジウム
シンポジスト: 恒松大輔 (東京・あすなろ荘)
強瀬順子 (埼玉・同仁学院)
助 言 者: 岩間伸之 (大阪市立大学)
コーディネーター: 加藤 純 (ルーテル学院大学)
強瀬順子 (埼玉・同仁学院)
助 言 者: 岩間伸之 (大阪市立大学)
コーディネーター: 加藤 純 (ルーテル学院大学)
- 〜第一分科会〜
- テーマ「児童養護実践」
分科会研究発表
兎澤 聖(東京 至誠学園)
「児童養護施設におけるリーダー層職員の育成について」
「児童養護施設におけるリーダー層職員の育成について」
清水 豪(東京 至誠学園)
「児童養護施設における園芸療法の導入可能性について
〜ある児童養護施設における短期卓上園芸療法の試みを通して」
「児童養護施設における園芸療法の導入可能性について
〜ある児童養護施設における短期卓上園芸療法の試みを通して」
池上 和子(東京 昭和女子大学)
「先進諸国におけるリーヴィング・ケアの比較検討と社会的養護の今後の課題」
「先進諸国におけるリーヴィング・ケアの比較検討と社会的養護の今後の課題」
- 〜第二分科会〜
- テーマ 「子ども家庭支援 」
横堀 昌子(東京 青山学院女子短期大学)
「里親支援機関事業の課題と展望 〜施設による里親支援の可能性」
「里親支援機関事業の課題と展望 〜施設による里親支援の可能性」
澤谷 厚子(東京 共生会希望の家)
「MY TREE ペアレンツ・プログラム〜虐待の再発防止と家族再統合に向けて」
「MY TREE ペアレンツ・プログラム〜虐待の再発防止と家族再統合に向けて」
橋 直之 (東京育成園)
「児童養護施設における家庭支援専門相談員の機能」
「児童養護施設における家庭支援専門相談員の機能」
- 〜第三分科会〜
- テーマ 「施設の運営管理 」
橋 誠一郎(東京 至誠大地の家)
「ITを活用した情報の共有〜至誠学園・至誠大地の家の取り組み」
「ITを活用した情報の共有〜至誠学園・至誠大地の家の取り組み」
佐藤 哲也(栃木 イースターヴィレッジ)
「一法人多施設の法人経営と施設運営の将来構想について」
―児童養護施設と異業種の施設間連携―
「一法人多施設の法人経営と施設運営の将来構想について」
―児童養護施設と異業種の施設間連携―
沓野 一誠(高知 若草園)
「若草園の取り組みと今後の課題」
「若草園の取り組みと今後の課題」
- 〜第四分科会〜
- テーマ 「現場の実践を語る 」
有木 清崇 (今井城学園)
「児童自立支援施設から児童養護施設への措置変更」
―その児童の社会性育成のための取り組み・実践−
「児童自立支援施設から児童養護施設への措置変更」
―その児童の社会性育成のための取り組み・実践−
岡田 強志
「当事者として、「児童の暴力」に対峙するということ」
-司法福祉ケースワークへのパラダイムシフト私論-
「当事者として、「児童の暴力」に対峙するということ」
-司法福祉ケースワークへのパラダイムシフト私論-
木山 美穂 (至誠大地の家)
「家族と寄り添う 〜至誠大地の家 家族支援の取り組み〜」
「家族と寄り添う 〜至誠大地の家 家族支援の取り組み〜」
当日の発表内容を冊子としたものをご希望の方は、下記事務局までメールかFAXでお申し込みください。
学会入会の方は無料にて、一般の方は有料にてお送りいたします。
【資料お申し込み先】
日本児童養護実践学会事務局 宛
E-mail :info@yougojissen.jp
FAX :03−5211−2859
学会入会の方は無料にて、一般の方は有料にてお送りいたします。
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