開催場所:帝京平成大学 池袋キャンパス 東京都豊島区東池袋2−51−4 基調講演 716講義室、分科会 第1分科会 702講義室、第2分科会703講義室、第3分科会704講義室、第4分科会705講義室
第5回日本児童養護実践学会研究大会は、大会テーマを「コミュニティとともに進める社会的養護実践」として、2013年2月9日に東京都豊島区にある帝京平成大学池袋キャンパスを会場に開催されました。 総会終了後の、午前10時45分より、御来賓祝辞として東京都社会福祉協議会福祉部長原幹夫様のご挨拶、全国児童養護施設協議会関東ブロック長・東京都社会福祉協議会児童部会長の佐々木晶堂様のご挨拶を賜りました。
基調講演はルーテル学院大学 学長の市川一宏様よりご講演いただきました。 はじめに、自殺、引きこもり、ホームレス、児童虐待、高齢者虐待といった地域問題を共有し、セーフティネットの再生の必要性について説明されました。次に、我が国の社会的養護の考え方を今日の福祉動向に照らし合わせ、国の社会保障審議会の資料をもとに、整理され、それらを踏まえ社会的養護の方向性と地域福祉のチャレンジとして、虐待の連鎖、貧困の連鎖を防止し、地域で「包括的、伴走型の支援」を行っていくことを強調されました。
また東日本大震災後、継続されている東北地域の支援の様子など、多くの事例を提示しながら、社会的養護に関する方向性をご示唆いただく、大変中身の濃いご講演でした。 引き続きの分科会は、4つの分科会に14組の報告がされ、児童のコミュニティー、子どもを支えるコミュニティー、地域機関のコミュニティー、家族を支えるコミュニティーという視点から、実践報告と分科会毎のディスカッションもあり、活発に意見が交換されていました。 その後の意見交換会では、全国から参加された方々の自己紹介も行い、とても和やかに交流が行われました。
大会には、社会福祉法人テレビ朝日福祉文化事業団様、公益財団法人原田積善会様、公益財団法人資生堂社会福祉事業財団様、東京都社会福祉協議会児童部会様及び会場校の帝京平成大学様よりご支援・ご協力をいただきました。厚く御礼申し上げます。 第6回の大会は、2014年2月に東京都新宿区にある目白大学で開催を計画しています。次回も児童養護の実践者を中心に関係機関や研究者の方々の幅広い発表を期待しております。
以上
大会長 至誠大地の家 橋 誠一郎
大会実行委員長 齋藤 知子(帝京平成大学)
大会長 至誠大地の家 橋 誠一郎
大会実行委員長 齋藤 知子(帝京平成大学)
- テーマ 「コミュニティとともに進める社会的養護実践」
基調講演
ルーテル学院大学 学長 市川 宏一 先生
- 〜第一分科会〜
- テーマ:「児童コミュニティの実践」
分科会研究発表
森本 美絵(京都橘大学)
「滋賀県の地域小規模児童養護施設の現状と課題」
〜地域化と職員への支援の実際から〜
「滋賀県の地域小規模児童養護施設の現状と課題」
〜地域化と職員への支援の実際から〜
大森 信也(若草寮)
「ケア単位の小規模化と施設づくりの課題を考える」
〜大舎から小規模グループケアへの転換に取り組んで〜
「ケア単位の小規模化と施設づくりの課題を考える」
〜大舎から小規模グループケアへの転換に取り組んで〜
高橋 亜美(東京都社会福祉協議会児童部会調査研究部)
「東京都の児童養護施設?自立援助ホームにおける大学等への進学・就学支援調査中間報告」
「東京都の児童養護施設?自立援助ホームにおける大学等への進学・就学支援調査中間報告」
- 〜第二分科会〜
- テーマ:「子どもを支えるコミュニティの実践」
橋 利之(特定非営利活動法人エンジェルサポートセンター)
「自立支援における多方面連携」
〜施設間連携・里親家庭・支援団体・企業との連携〜
「自立支援における多方面連携」
〜施設間連携・里親家庭・支援団体・企業との連携〜
三浦仁美・池田智美(至誠学園)
「児童養護施設における学習支援」
〜大手学習塾の社会貢献活動による学習支援の試み
「児童養護施設における学習支援」
〜大手学習塾の社会貢献活動による学習支援の試み
石川宏樹・尾曽亮彦(今井城学園)
「職種間の相互理解と連携」
〜職種間連携勉強会の実践と展望〜
「職種間の相互理解と連携」
〜職種間連携勉強会の実践と展望〜
河村 暁子(東京都社会福祉協議会 東京ボランティア・市民活動センター)
「児童養護・自立支援施設におけるITトレーニングの実践」
〜企業連携による就労支援〜
「児童養護・自立支援施設におけるITトレーニングの実践」
〜企業連携による就労支援〜
- 〜第三分科会〜
- テーマ:「地域機関と進める実践」
山田俊一・中島真一・鈴木由佳(至誠学園)
「児童養護施設におけるボーイスカウト教育への取り組み」
〜児童の社会化・地域との協育関係をつくるために〜
「児童養護施設におけるボーイスカウト教育への取り組み」
〜児童の社会化・地域との協育関係をつくるために〜
藤原正範(鈴鹿医療科学大学)
「児童養護施設の児童の非行化への対応をめぐる社会福祉と司法の協働の課題」
〜被虐待のケアから非行の指導へ〜
「児童養護施設の児童の非行化への対応をめぐる社会福祉と司法の協働の課題」
〜被虐待のケアから非行の指導へ〜
岡田強志(元児童養護施設職員)
機能する自立支援の「対象」と「コンフリクト」
機能する自立支援の「対象」と「コンフリクト」
遠藤洋二(関西福祉科学大学)
「児童養護施設における集団的逸脱行動への対応」
〜施設システムのアセスメントと介入〜
「児童養護施設における集団的逸脱行動への対応」
〜施設システムのアセスメントと介入〜
- 〜第四分科会〜
- テーマ:「家庭支援の実践」
池上和子(昭和女子大学・至誠学園)
「児童養護施設退所者の心理的課題と支援のニーズ」
〜リービングケアにおける心理的支援の課題と方向性〜
「児童養護施設退所者の心理的課題と支援のニーズ」
〜リービングケアにおける心理的支援の課題と方向性〜
齋藤知子(帝京平成大学)
「児童家庭支援センターにおける親子支援」
〜親・家族支援の充実で子どもへのフィードバックを目指す〜
「児童家庭支援センターにおける親子支援」
〜親・家族支援の充実で子どもへのフィードバックを目指す〜
本村真(沖縄琉球大学)
「スペインのテネリフェ島におけるSOS子どもの村(Aldeas Infantiles SOS)の活動」
「スペインのテネリフェ島におけるSOS子どもの村(Aldeas Infantiles SOS)の活動」
当日の発表内容を冊子としたものをご希望の方は、下記事務局までメールかFAXでお申し込みください。
学会入会の方は無料にて、一般の方は有料にてお送りいたします。
【資料お申し込み先】
日本児童養護実践学会事務局 宛
E-mail :info@yougojissen.jp
FAX :03−5211−2859
学会入会の方は無料にて、一般の方は有料にてお送りいたします。
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