〜令和7年度 タイ国訪問報告〜
令和8年2月22日から26日の日程で、タイ王国を訪問いたしました。
今回の訪問は、タイ政府と本学会の児童福祉の発展・連携に関する覚書に基づき、日本、タイそれぞれで実施している研修や意見交換、人材交流などの一環です。この数年は、タイ政府が現在取り組んでいるラヨーン県マプタプット市での大規模保育施設の運営について、人材養成や環境に関する助言等の形で協力しています。
ラヨーン州マタプット市保健センターでのワークショップ
今回は、ラヨーン県マプタプット市の保健センターにて市の児童福祉関係部署およびその他の部署の管理職、マタプット市の保育施設に勤務する職員を対象としたワークショップに参加しました。
ワークショップでは、日本からの講師により「質の高い保育施設の整備と評価のためのガイドラインについて講義を行ったほか、日本の保育園で実習を経験した保育施設の職員より、実習で得た学びについて報告されました。それとともに、自身の勤務先で実施している取り組み、課題などに関する報告が行われ、関連して日本での支援実践、様々な課題に対する対処に関する質疑応答が活発に行われました。
保育施設建設予定地の視察
大規模保育施設の建設予定地を見学しました。以前に訪問した時に比較して整地が進んでいましたが、まだ着工までには時間がかかる様子もうかがえました。
今回訪問理事からの依頼を受けて同行くださった建築家の渡辺治氏より、専門家の立場から様々なアドバイスを提供いただきました。
社会のありようと子ども家庭福祉の関係への再考
マタプット市は工業が主産業で、夫婦ともに工場で働く家庭も多く、財政的には良好な状況である一方で、今後子育て家庭を支えていくことが子どもや保護者の福祉のみならず、産業の発展の観点からも、よりよい未来の社会づくりの観点からも重要だとのことでした。
今回は主たる連携は保育施設の新設に係る事項が多いのですが、質疑では子どもの心理的な課題への対応、アセスメントに関する質問が次々と出る場面もあり、子ども家庭福祉全般の知識や技術を包括的にともに高めていくことの意義を再認識しました。
訪問者としても、改善に向けた真摯に取り組む様子、少子高齢化により起き得る社会課題に対しどのような方策をとるのか、などの議論にも触れることができたこと、そしてさらには社会の経済発展と子ども家庭の課題との関係を改めて考えるきっかけとなりました。
バンコク市内にて。経済発展の速さやスケールには驚きを感じます。日本の企業も多く進出しています。
今後も会員や保育士・社会福祉を学ぶ学生など、多くの方々が関わりながら相互の学びを深めることができればと思います。
関連リンク:タイ政府ウェブサイトニュース記事
https://www.m-society.go.th/news_view.php?nid=42785
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